パイプは紳士をイメージする喫煙具の一つであり、古くから多くの人に嗜まれてきています。
古くから嗜まれている理由はいくつか考えられますが、理由の一つとしては喫煙をする道具としてパイプは一番都合が良かったというものがあげられるでしょう。
今でこそタバコと言えば紙巻たばこが真っ先に思い浮かぶものとなりますが、紙巻たばこが普及し始めたのは1800年代の半ばとされています。
タバコの歴史は7世紀頃にはすでにあったとされているので、紙巻たばこが普及するようになったのは、少なくともタバコが登場してから1000年以上経過をしていることになります。
それまでも葉巻のようなものはありましたし、紙のようなものに包んで喫煙をするという方法はありましたが、現在のように加工しやすい紙があったわけでもなく、大量に紙巻たばこを生産することができる機械があるわけでもありませんでしたあら、紙で巻いて喫煙をするというのは手間のかかる方法でした。
それに対してパイプであれば、一度木材などをくり抜いて筒状の形にしておけば、後は葉っぱを詰めて火をつけるだけで何時でも喫煙をすることができましたから、喫煙をするには非常に都合がよく喫煙イコールパイプであったというわけです。
このように喫煙をするのに古くからもっとも都合の良い方法であったということこそが、パイプが古くから嗜まれている大きな理由だと言えるでしょう。
後の時代になり紙巻たばこが主流になってからは、ゆったりと煙をくゆらすことができるゆとりのある雰囲気が紳士に親しまれ、現代では紙巻たばこよりも手間のかかる方法になってしまったパイプではあるものの、紙巻たばこにはない良さを求めて愛用している人は少なくありません。
近年は喫煙に対する風当たりが強くなりつつあり、どこでも気軽に吸うことができなくなった分だけ嗜好性が強くなり、その結果としてあえて古くから嗜まれているパイプに原点回帰をする人も増えつつあります。
パイプが多くの人に嗜まれている理由とは?
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2018.08.15 | BLOG