以前に買取ブログでお知らせさせていただいたラスムッセンの妻で、女性のパイプ作家で最も影響力と実力を持つ人物とされていました。
マウスピースに赤白の印がつけられたものはラスムッセのパイプの証であると同時にアンネ・ユリエのパイプの印でもあります。
生きるためにパイプ作りを始める
アンネ・ユリエは元々パイプ作家を志していたわけではなく、ラスムッセンが亡くなり残された子供たちのために必死にパイプを作り、あちこちのパイプ店に売り込みや修理を行って生計を立てていたそうです。
そんな状況から一転する出来事が起きます。
それはアンネ・ユリエが作ったパイプがアメリカで紹介され、当時では唯一の女性作家という新鮮さとパイプの完成度から一躍人気作家となりました。
当初は完全な一個人のハンドメイドを行っていましたが、需要があまりにも増えすぎたためラスムッセンの工房を使い、若手作家を集めてパイプ作りを行っています。
そのことから作家物と思われがちなアンネ・ユリエのパイプですが、実は現在は工房で作られているものがほとんどになっています。
そのことが理由からか、アンネユリエのパイプは他の作家物と比べるとシェイプに一貫性がなく、伝統的な物から奇抜なフリーハンドなど種類は様々です。
アンネ・ユリエ自身が作ったパイプも関係者以外は把握することが出来ていないため、これがアンネユリエ作だと特定することは難しいのが現状です。
ただ、アンネ・ユリエの作品の中で最も特徴的なデザインとされているのが、花をイメージしたシェイプがあります。
これはまさに女性ならではといえる美しさで
現在ではアンネ・ユリエ自身の活動はあまり情報がありませんが、工房でアンネ・ユリエに師弟していた職人たちのほとんどが素晴らしい実力を持つ立派な作家となっています。
アンネ・ユリエの中古需要
買取においては基本的にどんなシェイプや年式のものでもアンネ・ユリエのものであれば高額買取対象となります。
フリーハンドのタイプや未使用品は特に高額買取の傾向ですので、売却予定の際はぜひ一度お問い合わせください。